考古部日誌
令和6年度考古学部、11月23日(土)妻沼聖天山国宝本殿巡検
考古学部は、今年度夏季休業中8月9日(金)の近現代についての巡検に続いて、2回目の巡検を社会科研究同好会と合同で実施しました。11月23日(土)9時50分に熊谷駅北口朝日バスの6番乗り場に1・2・3年8名が集合し、熊谷駅10時2分発のバスに乗り、妻沼聖天前で降り巡検をしました。事前に2週間前にボランティアガイドを予約しました。当日は石橋伸一郎氏による妻沼聖天山の案内、歴史、建造物、斎藤別当実盛、国宝本殿について1時間以上かけて丁寧に説明していただき、大変勉強になりました。十年以上のベテランガイドの心のこもった語りに感動しました。来年度の考古学協会主催高校生ポスターセッションのテーマとして、研究を深めて出場する予定です。
巡検後は、昼食となりました。当日は名物聖天寿司を食べる予定でしたが、残念ながら観光客が多く売り切れてしまい食べることができませんでした。代わりに実盛公うどんなどを各自食べました。帰りは、妻沼聖天前13時10分発バスに乗り、熊谷駅で降り、今後の打合せをして14時半に解散しました。
巡検写真を図書館入口のホワイトボードに掲示していますのでご覧になってください。
6月14日(金)、考古学部部長中島喜之介さん、埼玉新聞朝刊に掲載
6月4日(火)放課後、埼玉新聞社の取材を受け、考古学部部長中島喜之介さんが6月14日(金)埼玉新聞朝刊に掲載されました。昨年度、日本考古学協会主催高校生ポスターセッションで発表した「鎌倉街道について」の論文が今年度『歴史研究』という雑誌に掲載されたことに対する取材を受けました。以下に掲載された雑誌が展示されている図書館コーナーの写真、取材風景、掲載された新聞記事を紹介します。
5月26日(日)、日本考古学協会主催高校生ポスターセッション出場
5月26日(日)、日本考古学協会主催高校生ポスターセッションに、考古学部2年横山響来君が昨年度の中島喜之介君に引き続き出場することができました。
全国の高等学校が応募し16団体が選出され、北は福島県立相馬高等学校、南は鹿児島県立古仁屋高等学校ですが、本庄高等学校も16団体の1つに選出されました。
横山君の研究発表テーマは「東京第二陸軍造兵廠深谷製作所について」で、1年次の夏休みから研究を深め、深谷市役所、深谷市立図書館、深谷第一高等学校、埼玉県立平和資料館、埼玉県立文書館、埼玉県立熊谷図書館、田島様、栁瀬様、持田様にご協力をいただき、自ら現地を巡検し調査したことを写真撮影したり、直接ご指導いただいたことをまとめた力作です。
当日は、日本考古学協会総会に参加していた研究者の方々に研究内容をまとめたものを掲示して、午前2時間、午後2時間発表、説明しました。会場は千葉大学西千葉キャンパスの法政経学部ということで、片道電車を乗り継ぎ3時間近くかかりましたが、とても有意義な貴重な体験をすることができました。
下記のように、当日の高校生ポスターセッション写真を図書館入り口のホワイトボードに掲示しています。
令和5年度考古学部、12月23日(土)世良田東照宮、新田荘歴史資料館巡検
今年度3回目の巡検として、群馬県太田市にある世良田東照宮と新田荘歴史資料館を訪れました。NHK大河ドラマ「どうする家康」は終了しましたが、世良田東照宮は徳川家康が祭られている神社で、社殿は日光東照宮奥宮を移築したものです。本殿は、左甚五郎作「巣籠もりの鷹」の彫刻が有名です。また、江戸時代に前橋藩主、川越藩主、忍藩主が奉納した石灯籠が拝殿前に設置されています。先ず、神社入口の御黒門の前で記念写真を撮り、江戸時代に御神領200石の高札と上番所を見学しました。宝物保管陳列所に入館し、神社の由来や歴史について学習しました。残念ながら、社殿は改修工事中でしたので、上がることはできず、周りから見学しました。
次ぎに、隣接している新田荘歴史資料館の入口にある新田義貞公銅像の前で記念写真を撮り、入館し、縄文時代から江戸時代までの新田荘の歴史について学習しました。実は、徳川家康は新田義貞の先祖である義重の子である義季を先祖としています。故に日光東照宮と同様に世良田東照宮も江戸時代幕府の手厚い保護を受けました。また、江戸時代までは神仏習合で隣接している長楽寺も天海僧正を住職に任じ大寺院として栄えました。
巡検後、新田義貞公の銅像前で、文部省唱歌「鎌倉」の剣投ぜしの歌詞にある稲村ヶ崎の戦いを思い浮かべながら、水筒のお茶を飲み、お弁当のおにぎりを食べました。3学期は、巡検結果をまとめ、考察を深めたいと思います。
下記のように、巡検写真を図書館入口のホワイトボードに掲示しています。
5月28日(日)、日本考古学協会主催高校生ポスターセッション出場
5月28日(日)、日本考古学協会主催高校生ポスターセッションに、考古学部2年中島喜之介君が出場しました。全国の高等学校が応募し9団体が選出され、北は福島県立磐城高等学校、南は福岡県立糸島高等学校ですが、本庄高等学校も9団体の1つに選出されました。
中島君の研究発表テーマは「埼玉県熊谷市に残る鎌倉街道支線、石尊街道について」で、1年次に文化祭で発表した「鎌倉街道について」の研究を深め、熊谷市内に残る石尊街道についてまとめました。1年次冬季休業中に自ら自転車に乗り、現地を巡検し調査したことを写真撮影したり、地図上に表現したり、まとめた力作です。
当日は、日本考古学協会総会に参加していた大学教授や研究者の方々に研究内容をまとめたものを掲示して、午前2時間、午後2時間発表、説明しました。
また、参加した高等学校の交流会を東海大学文学部歴史学科の松本教授と学部生が主催し、お互いの研究内容や研究方法を話し合ったり交流を深めることができました。会場が神奈川県平塚市ということで、片道電車とバスで3時間以上かかりましたが、とても有意義な貴重な体験をすることができました。
下記のように、当日の高校生ポスターセッション写真を図書館入り口のホワイトボードに掲示しています。
令和5年度考古学部、5月5日(金)武蔵二ノ宮金鑚神社巡検
今年度2回目の巡検として、5月5日(金)に神川町の武蔵二ノ宮金鑚神社を訪れました。当日は本庄駅南口バス停に9時に集合し、神泉総合支所ゆきに乗車し、新宿バス停で下車し坂道を国道に沿って20分歩き、10時半に鳥居前に到着しました。片道約1時間の道中で巡検の見どころを確認し巡検しました。先ず、競進社を設立し養蚕業で活躍した木村九蔵翁の頌徳碑、伊藤博文が揮毫した篆書を見学しました。次に、中世に活躍した武士団丹党安保氏が寄進した重要文化財のこけら葺きの屋根の多宝塔を見学しました。
社務所前で事前に依頼した神職宮本氏に金鑚神社の由緒や歴史について説明していただき、社殿を参拝してから山頂まで巡検しました。500m山道を登り、重要文化財の鏡岩を見学し、さらに500m山道を登り、御嶽山山頂、石仏群、弁慶岩、地蔵穴を見学し、展望台から眼下の景色を眺望しました。
伝承によると、日本武尊は倭姫命より授かった草薙剣と火打石のうち、火打石を金砂神社のご神体である御嶽山に納めたとのことである。それが金鑚神社の名称由来とのことです。
バス停から下車し1時間近く歩き、山頂で食べたお弁当のおにぎりと水筒のお茶はとても美味しくいただくことができました。山道を下り、社務所で神職宮本氏にお礼の挨拶をして、新宿バス停から乗車し、本庄駅南口バス停で下車し、後日巡検したことをまとめ、文化祭で展示することを確認し、解散しました。
下記のように、巡検写真を図書館入口のホワイトボードに掲示しています。
令和5年度考古学部、4月1日(土)三峯神社巡検
4月1日(土)に秩父市の三峯神社を巡検しました。当日は熊谷駅に8時半に集合し、秩父鉄道に乗車し影森駅で乗り換え、終点三峰口駅に10時17分に到着しました。西武観光バス三峯神社行に乗車し、11時20分に到着しました。何と片道約3時間の長旅で途中乗り物に酔ってしまう人もいましたが、まだ山桜や花桃が満開で花見や山並みの景色を楽しみながら、ヤマトタケルノミコトの東征の神話やニホンオオカミやパワースポットの話で盛り上がり、あっという間に時間が過ぎました。観光客の車が混んでいて駐車場入り口まで来ましたが、10分以上渋滞しました。
駐車場から山道を登りながら、三峯神社の名前の由来である雲取山・白岩山・妙法ヶ岳の眺望をスマホで撮影しました。参道前の鳥居と資料館前で集合写真を撮りました。三峯神社の御由緒と境内図を見ながら鳥居から参道を三峯神社本殿まで登りました。観光客が大勢いて賑やかでしたが、参道両側の杉や檜の林の中を進むと自然と厳かな気持ちになりました。日本武尊像を見ながら、随身門をくぐり、本殿の石段を登り、参拝しました。本殿の左横から社務所、温泉旅館興雲閣、売店を通り、御眷属である山犬(オオカミ)を祭る御仮屋神社を参拝し、秩父全体を眺望できる展望台まで登り集合写真を撮りました。本殿まで戻り、観光客と一緒に氣の御神木を参拝し、勇気・元気・やる気の氣をいただきました。最後に奥宮神社遙拝殿を参拝し、参道前の鳥居を再度拝礼し鳥居前の飲食店で雲取山を眺望しながら、秩父名物くるみ汁ざるそばを食べましたが、13時を過ぎていてとても美味しくいただきました。行きと同様にバスに乗車し三峰口駅まで戻り、改札前で巡検したこと後日まとめる打ち合わせをして16時半に熊谷駅に戻ることができる電車に乗車し、解散しました。下記のように、巡検写真を図書館入口のホワイトボードに掲示しています。
1月7日(土)秩父神社・和銅遺跡・埼玉県立自然の博物館巡検
今年度3回目の巡検を1月7日(土)に実施しました。晴天の穏やかな天候に恵まれ、秩父神社、和銅遺跡、埼玉県立自然の博物館を訪れました。当日は9時に熊谷駅秩父鉄道改札前に集合し、秩父鉄道乗り降り自由の一日フリーパス券を購入しました。先ず、秩父駅で降り、秩父神社を参拝し、各自の合格祈願をしました。権現造社殿の彫刻である子育ての虎、つなぎの龍、北辰の梟、日光東照宮とは反対の見る・言う・聞くの三猿などを見学したり、参集殿で休憩し、案内パンフレットをいただきました。次に秩父駅から乗車し、和銅黒谷駅で降り、奈良時代の朝廷に和銅献上で有名な和銅遺跡を巡検しました。聖神社前の急な坂道を登り、沢に沿った山の斜面の和銅露天掘り跡を見学し、和同開珎のモニュメント前で記念写真を撮りました。その後、聖神社を参拝し、和銅遺跡と和同開珎について境内案内板で改めて学習しました。再び、和銅黒谷駅に戻り、乗車し上長瀞駅で降り、お蕎麦屋でざるそばを食べ、休憩しました。最後に、埼玉県立自然の博物館に入館し、企画展「The蛇紋岩」と常設展を見学し、学芸員の方に蛇紋岩と翡翠の違いについて説明していただきとても勉強になりました。上長瀞駅で14時に解散しました。埼玉県の身近な歴史について改めて深く学ぶことができました。下記のように、巡検写真を図書館入り口のホワイトボードに掲示しています。
6月11日(土)葛和田の渡し、荻野吟子生家長屋門、荻野吟子記念館巡検
今年度2回目の巡検を6月11日(土)に実施しました。梅雨に入り天候が心配でしたが、葛和田の渡し、荻野吟子生家長屋門、荻野吟子記念館を訪れました。当日は8時半に熊谷駅北口3番バス乗り場に集合し、バスに乗車し、葛和田で降り、黄色の旗を掲揚し赤岩の渡しのモーターボートを呼びました。手を消毒液で消毒しライフジャケットを着用し乗り込みました。乗船し周囲の風景を見ながら、かつての利根川渡船に思いを馳せました。あっという間に赤岩の渡しに到着し、乗船記念に運転手の方々と一緒に写真を撮りました。常夜灯が設置されている案内板で赤岩山光恩寺を確認し、500m位歩いて光恩寺境内に移築された荻野吟子生家長屋門をご住職より説明していただきました。光恩寺は、関東屈指の真言宗の古刹である。明治時代に俵瀬より移築され文化庁登録有形文化財に指定されているとのことでした。現在は、合格の門とされているとのことなので、受験合格を祈願して門を開け、通していただきました。光栄にも、その様子を赤岩山光恩寺のHPに載せていただきました。お忙しい時間を割いて説明していただいたご住職にお礼の言葉を述べ、再び赤岩の渡しから乗船し、葛和田の渡しに戻りました。1km位利根川に沿った土手をグライダーが空中を滑空している様子を見ながら歩きました。荻野吟子記念館に入館し、館長に館内の展示を丁寧に説明していただきました。また、熊谷市教育員会作成の冊子をいただきました。再び、葛和田のバス停まで戻り、バスに乗車し、熊谷駅で13時に解散しました。昨年は渋沢栄一、今年は塙保己一と荻野吟子を巡検し、埼玉県の三偉人について改めて深く学ぶことができました。文化祭で展示発表を計画しています。
下記のように、巡検写真を図書館入り口のホワイトボードに掲示しています。
4月2日(土)没後二百周年塙保己一巡検
考古学部は、平日火曜と金曜の放課後1時間半程度活動しています。活動内容は、考古学に限定せず歴史的なテーマを決め図書館の書籍やインターネット等を活用し研究しています。 また、話題になっている博物館の展示や遺跡・史跡等を年数カ所巡検しています。巡検したことをパソコンで文書にまとめ、文化祭等で発表したり、埼玉県立さきたま史跡の博物館で体験したまが玉づくり体験等を実施しています。 今年度第1回目は、4月2日(土)に本庄市の塙保己一記念館「没後二百周年塙保己一の偉業」を巡検し、塙保己一記念館、塙保己一旧宅、塙保己一墓地等を訪れました。当日は9時半に本庄高校図書館前に集合し、本庄高校入口バス停から乗車し、児玉駅入口で下車し、児玉総合支所まで徒歩15分で塙保己一記念館に到着しました。入館料は無料ですが、展示内容はとても分かりやすく充実していました。まず、塙保己一の生涯についての映像を視聴しました。館内は7つの展示コーナー「1章保己一とふるさと」、「2章江戸の生活」、「3章群書類従」、「4章群書類従と版木」、「5章和学講談所」、「6章和学講談所の機能」、「7章塙保己一のすがた」に分かれており、日本語と英語の音声説明をヘッドホンで聴くことができます。塙保己一は、日本女医第一号の荻野吟子や三重苦を克服したヘレン・ケラーにも多大な影響を与えたことが解説されていました。記念館巡検後一万歩以上歩き、塙保己一旧宅と墓地を見学しました。現在も子孫の方が生活しながら保存されていることを知りました。巡検後の昼食は、郷土の銘菓である最中、手打ち中華そば等を食べるなど楽しく活動しています。
下記のように、巡検写真を図書館入口のホワイトボードに掲示しています。