柏風80号 図書委員研修交流会に参加して

交流会を終えて 3年 S.O.
 私は、二年間にわたり北部地区図書委員研修交流会に参加しました。今年は本庄高校がこの会の実行委員校の立場で携わる貴重な経験が出来、とても良かったです。
 実行委員校として本庄高校は、POP作りの企画・運営をすることとなり、会場の机や椅子のセッティングや企画内での賞品の買い出しなどを行い、北部地区のすべての高校の生徒に楽しんでもらえるように入念なリハーサルを行いました。改善案などを生徒たちが積極的に提案して企画を良くしようと努力しました。
 しかし、どうすればいいのかと頭を抱えるような場面もあり、リハーサルが進展しなかった際、先生方や本校スタッフの一・二年生の支えや協力のおかげで解決でき、企画の準備を無事に終えることが出来ました。
 交流会の開会式では、私は開式の言葉を担当しましたが、他校の実行委員の生徒が大きな声で話していたので凄いなと感心してしまいました。交流会に参加した北部地区の高校の生徒も静かに話を聞いていたのでとても良かったです。
 三年生として参加した交流会で企画や運営に実行委員として関わることが出来て本当に良かったです。楽しいことばかりでなく辛いこともあり、とても大変でしたが、この文を読んで来年図書委員に入って「交流会に参加したい」と希望する生徒が現れてくれたらとても嬉しいです。

交流会を終えて 3年 I.A.
 私は、初めての北部地区図書委員研修交流会の参加でした。研修交流会自体が初めてだったので色々な不安もありましたが、本番では事前の準備・練習の甲斐もあってか分科会で特に大きな問題もなく終わることが出来たので良かったです。
 閉会式では、各分科会の成果発表や、児玉白楊高校の分科会のビブリオバトルの決勝戦、本庄高校の分科会のPOP作りの表彰者の紹介、児玉高校の分科会のリリックリレーの優秀作品の紹介などをしました。
 自分たちの分科会の報告では、リハーサルの時の流れとは少し違う流れになってしまったアクシデントも有り、進行を大きく遅らせるものにはならなかったけれど、まだまだ細かい改善点はそれなりにあると思いました。
 交流会の運営をしてみて、企画案を考える大変さと内容をどう実現させるか考えるということの大変さ、最後までやり切った時の達成感など、多くの事を学んだような気がします。
 自分にとっては最初で最後の図書委員交流会でしたが、企画・運営側だけでなく参加者側としても参加したかったと思うほど楽しかったです。

交流会当日 3年 E.S. 
 私たち本庄高校は、セミナー棟のB1で「POP作り」を担当しました。
 開会式終了後、POPつくりの参加者にはくじを引いてもらい、あらかじめ決めてあった座席の番号と同じ番号に座ってもらい、他の高校の参加者とも交流できるようにしました。POP作りの参加者は十五名で、四つのグループに各四名(一つのグループは三名)ずつに分かれました。その後、実行委員の紹介をし、POP作りの説明をして、分科会が始まりました。実行委員がそれぞれのグループに一人ずつつき、自己紹介から始めました。参加者には事前にPOPを作りたい本を持ってきてもらいました。そして、部屋の中心に並べた机の上に用意した、色画用紙や色鉛筆、マスキングテープ、ハサミ、ノリ等を自由に使ってPOPを作ってもらいました。途中、カッターを使いたい人がいたけれど用意していなかったので、急いで用意しました。POP作りが初めてで戸惑っている人もいたけれど、リハーサルをしたとき作ってもらったPOPをホワイトボードに展示していたので、それらを参考に各々自分なりのPOPを作るのに集中していました。なので、交流がしづらい空気になってしまいましたが‥‥。そして、約一時間の製作時間を経て投票に移りました。ホワイトボードに作ったPOPを貼ってもらい、「最優秀賞」「名文で賞」「デザイン賞」の三つの賞にふさわしい作品をそれぞれ選んで投票してもらいました。その後、実行委員が集計している間、自由時間としました。思いのほか集計に時間がかかり、少し忙しなく表彰を始めました。「最優秀賞」を一名、「名文で賞」「デザイン賞」は二名を想定していましたが、同数で「最優秀賞」が二名もでました。選ばれた人たちにそれぞれ賞品を渡して、分科会が終わりました。部屋を出る際に、こけしのしおりを参加賞として配りました。
 三年最後の交流会は実行委員として参加し、企画・運営することがこれほど難しいと知り、とてもよい経験になりました。

運営校としての参加 3年 A.K.  
 毎年参加していた交流会に、今年は運営側として参加させていただきました。
 運営校は四校あり、それぞれの高校から四人ずつ集まり実行委員となって、分科会の計画や、全体の進捗状況を報告し合いました。その会議の中で、児玉高校はリリックリレー、児玉白楊高校はビブリオバトル、寄居城北高校は文学カルタ、本庄高校はPOP作りをそれぞれやることが決まりました。
 私は副実行委員長として、会議の進行役を同じ役職の寄居城北の二年生と務めました。先生に助けていただきながらも上手く進められたと思います。
 本校が会場だったので、読書班の皆と会場の準備をしました。読書班の一・二年生には、リハーサルとして実際にPOPを作ってもらったり、当日の案内や集計係をスタッフとして担当してもらいました。
 本番当日はあいにくの雨でしたが、沢山の方に来ていただきました。私は、開会式での司会を務めました。各分科会は、それぞれ希望した場所で活動しました。どんな詩を作るか話し合う人や、カルタの絵札の作品を知っている者同士で語り合う人、自分の好きな本を九分間でプレゼンしていた人達は、皆とても楽しそうでした。POP作りは個人作業で、どうしても他と比べて交流が少ないのですが、代わりに素敵な作品が数多く完成しました。集計に時間がとられ、時間が延びてしまったことは反省すべき点だったと思います。
 閉会式では、ビブリオバトルの決勝が行われ、三人が競い合いました。決勝とあって、紹介されたどの本も「読んだみたい!」という気にさせられました。POP作りの表彰者紹介で、こちら側のミスで表彰者の皆さんが急に前に出ることになってしまったのが、とても申し訳なかったです。
 運営側を経験して、まず企画する楽しさを学びました。同時に、大変さも学びました。他校の先生から案のダメ出しがあったり、本番で足りない道具がありそれを用意したりしました。想定外なことが多々ありましたが、それらを乗り切って終了後には「なんとか終わらせた」という達成感を感じました。毎年参加していた交流会に、最後に運営側という違う方面から参加することが出来てよかったです。反省点も多く、そもそも工作系で交流させる難しさもありましたが、ただ参加することとはまた違った面白さがありました。もう参加できないのがとても残念なくらい楽しかったです。
本庄高校のキャラクター ほんたん