日誌

虫眼鏡 校内石めぐり②

 関東地方も梅雨が明け、いよいよ本格的な夏に入りました。晴れ
 第2回校内石めぐりは多くの教室から見える中庭の石たちです。

中庭(遠景)
 この石たちは4年前(2013年4月)本庄北高校と本庄高校が統合したときに、本庄北高から譲り受けた石たちです。本庄北高ではどのようないきさつで(もちろん石が勝手にやってきたわけではありませんが…)どこからやってきたのか分かりませんが、統合の結果本庄高校に落ち着き場所を得たことは確かです。
 7つの石はどれも埼玉県では秩父周辺で見ることのできる石ばかりですから、地元の石屋さんから仕入れたものであることは間違いないでしょう。
 さてその中のひとつ、中央にひときわ目立つ石があります。
     石灰岩01      石灰岩02
前回のチャートと同様に、秩父ではなじみの石「石灰岩」です。さてここで質問。みなさんは、秩父には近代日本、さらに戦後の日本を支えた石灰岩の山があることをご存じでしょうか?
 そう、秩父のシンボル「武甲山」です。
 武甲山はまさに「我が身を削って」日本の戦後の発展に寄与しました。その山体の北側が良質の石灰岩でできている武甲山からは大量の石灰石が掘り出され、コンクリートやモルタルの原料である「セメント」が作られて国内だけでなく海外にも送り出されていった歴史があります。もしかすると本庄高校の校舎だって、武甲山の石灰岩から作られたかも知れません。
 石灰岩の化学組成はCaCO3(炭酸カルシウム)です。原料は何かというと、貝やサンゴそのほかの海の生物の遺骸、場合によっては大気の中のCO2(二酸化炭素)と海水中のCa(カルシウム)です。つまりそのふるさとは「海なし県の埼玉」にはない「海」そのものです。くわしい説明は省きますが、遠い遠い太平洋の深い深い海の底がふるさとなのです。
 中庭の石灰岩がどこで採れたものかは永遠にナゾですが、その成り立ちは武甲山の石灰岩と大きくは違わないはずです。とすると、この石灰岩にも太平洋の海底のなごり…場合によっては「化石」が見つかるかも知れません。地学部に入って調べてみませんか絵文字:笑顔
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 入部勧誘はさておき、石って調べれば調べるほど不思議なものです!!