2014年12月の記事一覧
2学期終業式が行われました。
2学期を終了しました。
式の後、夏休み中実施されたオーストラリア研修の報告も行いました。
2学期人権教育を振り返って
沖松信夫青年が昭和15年製作を意味する100式重爆撃機の陸軍特攻隊の隊長を命じられたのは20歳のときだった。やがて800kg爆弾を付けて沖縄に出撃する命令を受けることになる。きっと米機の餌食になると思った。しかし、嫌とは言えない。 「あー短い人生だったな。運の悪い時代に生まれた」と、二十歳の先生は思ったという。「一番初めに思ったのは、母が泣くだろうな」ということや「あと何回ご飯を食べられるんだろう」という思いの一つ一つが生徒の心に深くしみこんでいきました。
終わりに、生徒代表が「戦争は自分に関係無いと思っていた。今日のお話で身近に感じました。生と死の狭間を生きた沖松先生の思いを知って、生きることの重さを痛感しました」と感想を述べました。
【2年次】 ハンセン病国立療養所栗生楽泉園入所者自治会長 藤田三四郎さんによる講演(10月28日)
国立療養所栗生楽泉園から藤田三四郎さんお迎えし、藤田さんの人生の歩みと共に、ハンセン病(らい病)の悲劇を生んだ原因、隔離の実態、偏見・差別の事実を伝えていただきました。
藤田さんは88歳で、現在も自治会会長として活躍しておられます。長い療養所での生活の中で政治に関心を持ち、ハンセン病政策と闘うために何度も東京に出向いて、座り込みなどもされたそうです。現在も人権回復のための啓発普及活動を続けられております。
差別,偏見をなくすには,まず「正しく知ることが必要」で、それが相手を理解することにもつながると語っていました。
【1年次】 埼玉ピースミュージアム 佐藤毅一郎先生による講演(11月12日)
来年度の広島への修学旅行に向けての平和学習、人権教育の一環として、今回は戦時中の様子や熊谷の空襲について説明をしていただきました。
本高同窓生による進路講演会
「希望をもって高い目標にチャレンジすることの重要性」というテーマで、埼玉県経営者協会専務理事
根岸 茂文 氏(昭和47年度卒業生)に御講演いただきました。
年間300冊の本を読むという根岸氏からは、印象に残る多くの言葉をいただくとともに、具体的に目
標にしてほしい人物を紹介していただきました。
最後に紹介していただいたアップル社創業者スティーブ・ジョブズ氏(2011年10月56歳で没)のスタ
ンフォード大学卒業式での伝説のスピーチはとても感動的で、皆、食い入るように映像を見ていました。
・本当に自分のしたいことをすることが重要で、今の状態で満足するのでなく常にチャレンジすることも大切だとわかりました。今自分がやっていることが後につながってい
るんだ、そう思うと今を頑張ってみようと思いました。
・今までもこのようなお話しはたくさん聞いてきたが今日の講演はいつもとは違った。
「失敗することよりも何もしないことを恐れろ」深い言葉だと思った。今日の講演は今後の進路に大きく影響すると思う。
・私はまだ進路に迷いがあるため今日の講演はすごくよかった。大学へ行くだけでなくいろいろな道があるとわかった。一番大事なのは自分のやりたいことに向かって行動すること。始めること。
・私は行きたい大学がありますが、難しいと感じていました。しかし、講演を聴いたあと必ず行きたいという気持ちに変化しました。根岸先生が紹介してくれた目標にして欲
しい人を目指していきたいと思います。
高校生のための教員志望者説明会
県教職員採用課から講師を招いて、教員志望者のための説明会を実施しました。将来教職に就くことを希望
している1、2年次生25名が参加しました。
教員という職業の魅力、教員免許状の取得と大学選び、教員採用試験の仕組み、埼玉県が求める教師像等
についてお話しいただきました。今年度の教員採用試験の一般教養の問題(抜粋)にもふれ、一般教養は高校
生の時からコツコツと積み上げることが大切だと教えていただきました。さらに、高校生の今頑張っていることが
教員になってからきっと役に立つということなど、大変参考になるお話でした。
サイエンスアカデミー
サイエンスアカデミーは、埼玉県が行う事業の一つで、大学や研究機関の研究者による講演や高度な実験実習を
体験するものです。
今年度は、JAXA宇宙教育センターから宇宙科学研究所(ISAS)准教授 黒谷明美先生を講師にお招きし、「地球
にいるときと宇宙にいるときの感覚の違い~耳石模型を使って疑似体験してみよう~」を実施しました。
国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙空間が生物に与える影響を調べ、地球生物を全く異なる角度から考察する「宇
宙生物学」の観点から、アマガエルやメダカを用いた実験の紹介やISSでラジオ体操はできるかなどの検証実験の
結果などを映像を用いて解説していただいた後、耳石の模型を作成しました。地球上では、感覚毛の動きによって
平衡感覚を保つことができますが、宇宙空間では難しいことを実感することができました。
最後にISSから見た地球を映像で見せていただきました。雷やオーロラなど、地球は本当に美しいと感じました。
「宇宙飛行士になりたいですか?」の質問に手を挙げる人は残念ながらいませんでしたが、
「宇宙旅行をしたいですか?」の問いには、多くの人がYESと答えました。